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中医薬膳師を目指して 9 月

  • 執筆者の写真: 起糸
    起糸
  • 2024年10月16日
  • 読了時間: 11分

更新日:2024年10月26日



こんにちは


心とカラダを整える

ハーバルセラピストのたかこです。


今日は、


「中医薬膳師を目指して」について

最後のお話しになります。


・皮膚疾患についての薬膳

・卒業テスト

・ハーブの講座を受講していたこと




昨年の 10 月から 1 年間

中医学の学校で月に 2 回


多くのクラスメートたちと共に

薬膳を学んでいます。


私にとっては

はじめての薬膳です。



まず、今月の授業では、


中医学の理論について


先月に引き続き

漢方薬に近い学びとともに


皮膚疾患についての

薬膳について調理実習しました。


こんな感じです。



皮膚疾患に良いとされる薬膳
皮膚疾患に良いとされる薬膳

中医学では、皮膚と体毛は肺に属し、筋肉は脾に属するため、皮膚の病変は肺と脾に関わります。

(薬膳の基本 辰巳洋著)



ここで言う脾とは

胃腸の働きとお考えください。



主な症状ー皮膚の発疹・かゆみ・化膿・皮膚の荒れ・色素沈着(病因により症状が複雑になる)

(薬膳の基本 辰巳洋著)




応用薬膳とは言いつつも


主な症状をご覧いただくと

誰しもが思い当たる症状なだけに


とても人ごととは思えない


日々の暮らしの中で

困ったことが一つや二つある症状ですね。


特に、冬の空っ風が吹く季節ともなれば


アトピー性皮膚炎を患っていなくても

かゆみや湿疹、肌の赤み、荒れなど

日常茶飯事なことです。


鏡を見れば、色素沈着など

年齢とともに嫌になる程見つめることにも。


これらに対処するために

薬膳を組み立てるとなると


個人には様々な要因があるため

とてもパーソナルな献立になります。


調理実習では、


・熱を取り陰液を滋養する

・気を補い血を養い皮膚を潤す

・かゆみを止める

・熱を取り精神を安定させかゆみを止める


これらの働きを期待した

薬膳に取り組みました。


ここで、陰液とは何かというと、


営養を豊富に含んでいる体液の総称。

(中医用語辞典 辰巳洋主編)



営養というのは栄養のことです。


そして、


気はエネルギーのことです。





皮膚疾患に対応する薬膳は


主に、熱を取り陰液を滋養し

かゆみを止める働きのある


食材や中薬(生薬)を

メインに使うようですね。




薬剤師であり国際中医師の方が

著した書籍を読みましたが、


アトピー性皮膚炎を

患っている方は


体質的に熱がこもりやすいとありました。


その事例からも、


かゆみのもとになる熱を

取り去ることが


大切であることが分かります。




調理実習の様子はこんな感じでした。



無花果と豚肉の蒸し物
無花果と豚肉の蒸し物

水を加えて蒸す準備です
水を加えて蒸す準備です

蒸しているところ
蒸しているところ

黒米ご飯
黒米ご飯

きゅうりと百合根の和え物
きゅうりと百合根の和え物

取り皿に盛り付けたところ
取り皿に盛りつけたところ


黒米を使ったご飯は、

以前にも鉄欠乏性貧血に

対応する薬膳で作りました。


つまり、


黒米は血を養うことで

陰液も潤す食材なのです。


そちらの記事は下のリンクから

ご覧ください。




黒米だけでなく、


黒豆や黒胡麻など黒いものは

いろいろな点で滋味深いものです。


また、


視覚的にも

五色(黒・白・黄・赤・緑)を使うと


食欲がなくても


その彩りによって

食べようという気になるものです。


黒いものは

我が家でも毎日の夕ご飯に

意識的に取り入れています。



きゅうりと百合根の和え物では

百合根は美肌のための薬膳で

使われていました。


美肌のための薬膳については

以下の記事をご覧ください。





百合根には気持ちを整え

肺を潤す働きがあるのです。


きゅうりは美肌のための薬膳に

よく登場します。


お肌に潤いをもたらすようですね。



女性は美肌に関心大ですから


お肌に良いものはどんどん

取り入れていきたいものですよね。




調理実習で取り上げられた薬膳は


あくまでも皮膚疾患に良いとされる

一例に過ぎませんが


頭の隅にでも置いて


身体が火照る時などに

使えたら良いですね。







さて、


最後の授業は卒業テストでした。




いつもの時刻に学校に着くと


既に、


皆さんは到着されてて


発表の準備に大騒ぎで

いそしんでいました。


私が教室に入る時刻は

いつも誰もいないものだから


これには驚きました。



賑やかな教室に一歩入ると


調理台に 3 つほど

食材が並んでいました。


野菜の名前とともに


中医学的分類について

問われたメモがあり


卒業課題に深く関わる

食材であることが分かります。


しかも、


その辺のスーパーで見かけない

珍しい食材で


わざわざ先生が卒業式に合わせて

用意されたようです。


「まこも」については


薬用植物園で観察しており

知っていたイネ科の植物です。


イネ科の根元で

菌が茎を太らせて出来上がる植物です。


ただ、


写真のような食材として

見たのは初めてです。


最後の日までどこまでも

学ばせてくれる


しっかり誠意のある学校です。



ちなみに、


菌による植物の成長は

いろいろな形で見られますが


薬膳でよく使われるきくらげは

真菌類、すなわちきのこで


死んだ木の枝の境目に繁ります。


きくらげが好きな樹木としては


ハーブティーに使われる

エルダー(ニワトコの木)で

よく見られるのだとか。





さて、


話が道にそれましたが...


珍しい 3 つの食材は下の写真です。



莧菜(けんさい)
莧菜(けんさい)

まこも
まこも

まこも
まこも

ながささげ
ながささげ




卒業課題に関わる

これら 3 つの食材は


各班に分配され


調理するときに

チームメイトが塩味の

炒めものにしてくれました。


チームで取り組んだ課題は

それぞれグループ発表し


提案した薬膳レシピは

実際に調理して皆で試食しました。



薬膳試食タイム
薬膳試食タイム




私も課題について個人的に

自宅でいろいろ試作してきました。


でも、


実際にチームで試作すると

自宅で作ったものより数段美味しく


「美味しい!!」と

思わず叫んでしまったほどです。


それは、私だけでなく


チームメンバーも

同じようでした。


やっぱり、


皆と一緒にご飯を作るのは楽しいし、

その分美味しくなるのですね。




同じ課題について

それぞれ 2 班ずつ取り組みましたが


同じ症状について組み立てた薬膳は

班が違えば、異なるもの。


自宅で作ってみようと

公開レシピを写真に収めている方も多く


薬膳そのものについて

関心がとても高いことが伺えました。





ふたつの症例について

2 班ずつ発表を終えたのはお昼前でした。


先生 3 人方から

直々に評価をいただきました。



我がチームについては


私自身、考えていたような

薬膳の組み立て方ではなく


先生のお話しを伺っていると


もっと、患者さんに

寄り添ったサポートが

必要なのだと思い知りました。


それが分かると

とてもばつが悪く


薬膳を組み立てる技は

机上の空論ではなく


困った方への対処として

食事療法を提案していく


その経験値がまるでゼロであること


それを思い知った訳です。



私的には


まるで張り手を食らったような

ショックがありました。






どちらにせよ、


いずれ郵送されてくる会報誌に

レシピは写真とともに掲載されるそうで


別曜日の同期の方々の様子も

知ることになります。


下の写真は、


それぞれの班名を立てて

卒業課題作品を並べたところです。


(班名は削除させていただきました)





卒業課題作品その 1
卒業課題作品その 1

卒業課題作品その 2
卒業課題作品その 2

卒業課題作品その 3
卒業課題作品その 3


卒業課題作品その 4
卒業課題作品その 4




会報誌に掲載されるので

テーブルクロスも各班ごとに

学校側で用意してくれたものから

チョイスしたものです。


どの卒業課題作品も美しく盛られ

とても美味しくいただけました。



そして、


「卒業おめでとう」と

先生方から口々に声をかけられましたが


卒業は終わりを意味するのではなく


ようやく薬膳処方の入り口に

辿り着いたんだと気づいた次第です。


卒業と同時に

スタートが切られた感がして


中医学の研究科に

上ろうかどうしようか


それまで悩んでいた私は、


卒業式のその日に

オンライン受講で

研究科へ申込みました。


薬膳の学びは終わりではない

ほんの始まりに過ぎないのです。





卒業してからしばらくして


薬膳師コースに

入学したときに手にした

復習のための問題集を開きました。


これが全く分からないんです。


笑っちゃうくらい

どの問題も全くお手上げでした。


仕方がないので、


まず、最初は


テキストを見ながら

問題を解きました。


これまで学んできたことの

復習になります。


しかし、


漢字が込み入ってて

読めないくらい難しい。


手持ちの電子辞書に

字を書き込みながら


読み方を調べるのですが

辞書にもない漢字です。


仕方がないので、


教科書を読んだりして

その漢字を探すしか手がない。


そのうち、


行き当たりばったり出くわして

ようやく読める


そんなレベルです。


これで薬膳師コースを卒業したと

本当に言えるのでしょうか。


しかも、


年齢のために、


次第に目がかすんできて

文字が二重に見える始末で


歳を取ってから

未知の世界への扉を開けてしまったことの


自虐的な念をまたまた思い知る訳です。


書籍から知ったくこの実で

目のかすみに対処しています。


なかなかいい具合です。


くこの実、眼精疲労にバッチリです。




そんな事を何日も続けていると


次第に読めなかった

込み入った字画数の多い漢字も


難なく書けるようになるのだから

なんだか不思議です。


ちょっぴり自信になりました。


要は経験なのですね。



いつかは、


ため息をつかなくなる日が

やってくるかもです。





さてさて、


10月に入ったある日、

ピンポンと宅配便が届きました。


どうやら、


中医学の学校から

卒業証書と卒業個人課題の添削が

届いたようです。


卒業祝い品も入っていました。


嬉しかった。


何気に嬉しかった。



特に、


卒業課題の添削は

赤文字で色々書かれてあったけれど


褒めてくれた点と

こうした方が良いよ

というアドバイスの両方があり


薬膳を指導してくださった


先生のお顔が見え、

声が聞こえるようで


すごく懐かしかった。


愛の鞭を感じました。






1 年間のカリキュラムでは

毎月のように課題提出が求められました。


内容のほとんどは

教科書とにらめっこすれば

なんとか解答できる理論でしたが


ひとつだけ、


卒業課題と同じような

薬膳組み立てレシピを考えるものがあり


ひどい点数をいただいて


自宅ですごく頑張って試作して

家族からも評価してもらって


提出した課題レポートだっただけに


ものすごく落ち込んで


薬膳レシピを組み立てることに

少なからず自信を失いました。


もともと自信があった訳ではないけれど


なんていうか、


コンプレックスに近い

複雑な気持ちと落胆の苦い味をなめ


その課題レポートへの赤字添削を

読み返す気力さえ湧いてこなかった。


クラスメートを眺めていると、


しっかり自分のレポートに向き合って


さらに先生のアドバイスを仰ぐ人が何人もいて


私には、そんな強さが持てなかった。


すっかりしょげてしまったんです。


さらに、追い打ちをかけるように


クラスメートから

それに関する指摘をされて


ギョッとしたり。







卒業個人課題の赤字添削は


そんな経緯があったからこそ

なんだか心切なく読みました。


多分、


先生的には


「薬膳はこれからです」


ということを

言いたいのだろうと思います。


やはり、


卒業で終わりではない

ということなんだと思います。





中医学の学校で

薬膳師コースに入ってみたい病は


実は、数年続いてて


とうとう足を踏み入れ

毎回、緊張気味に通っていました。


しかし、


当時は考えてもいなかった

ざっくばらんな先生方との

やり取りが一年も続けば


いつの間にか目には見えずとも


固い絆が知らぬ間に

よられて作られていたのを感じます。


クラスメートの多くは

卒業した今もなお


通学で研究科コースへ

通っているようです。


それも先生との絆

クラスメートとの絆を

感じるからこそ


続けられるのだと思います。




そして、


分からない分からないを

うわ言のように繰り返さず


学校で習うばかりでは

ピンと来なければ


書籍から学ぶ方法もあることを

思い出しました。


この間、読んだ

漢方にまつわる書籍では


中医学の復習とともに

新たなる視点、観点が得られ


目の前がぱぁっと一瞬広がりました。


中医学についてそれ 1 冊とは言わず


これから時間をかけて

何冊でも読んでみようと思います。


そして、


中医学の研究科コースも

じっくり時間をかけて

進めていきたい。


ともかく、


まだまだたくさんの

学ぶべき項目があるのです。


まるで大学みたいです。


いずれ、


すごく厳しいとうわさされる

薬膳処方コースに入り


念には念を入れた学びを

目論んでいます。







実は、


この 1 年間の薬膳師コース

カリキュラムの後半の半年は


ハーブの「栽培」についての講座を

別口に受けていました。



数年前に


博士でもある講師に向かって


ハーブについて

「栽培」を取り入れるべきだ


なんてことを面と向かって

言ってしまった後に


本当に「栽培」の講座に

なってしまったことの


責任をとるためです。


講師特別養成講座は

受講期間が限定的に決まっていて


後からでは受けられず


薬用植物である

西洋ハーブと中薬(生薬)について


並行して学んできました。


同時に秋の卒業テストに挑み


それぞれの時間には

頭を切り替えて


苦虫かみつぶすような顔して

学習を深め


実生活で実践してきました。


そうした暮らしに

終止符が打たれたことは


確かに達成感はあるし


終わった時の開放感といったら

言葉では言い表せられない


両腕を広げて

青空を見上げるような


まぶしい

気持ちになりました。






という訳で、


とうとう中医薬膳師になりました。


これからは


その名に恥じぬよう

鍛練を積んでいく所存です。





今日は、


「中医薬膳師を目指して」について

最後のお話しでした。


・皮膚疾患についての薬膳

・卒業テスト

・ハーブの講座を受講していたこと








お日さまと土と風と水を感じながら

植物とともにある暮らしに癒されて


ありのままでいられる暮らし


起糸でした。


バイバイ。













 

お日さまと土と風と水を感じながら

植物とともにある暮らしに癒されて

ありのままでいられる暮らし


 

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