こんにちは
心とカラダを整える
ハーバルセラピストのたかこです。
盛夏を迎えた
東京都薬用植物園から
花の時期に当たるハッカ類について
2 回に分けて香りのある植物を
ご案内しています。
今日は、
・チリメンハッカ
・ハナハッカ
・キャットミント
・イヌハッカ
4 種類のハッカ類について
花の様子などを伝えていきます。
まず、はじめにチリメンハッカです。
チリメンハッカは名前の通り
ちりめんのような
クチュクチュッとした
葉っぱを持っています。
別名をカーリーミントと言います。
チリメンハッカはシソ科の植物です。
学名は Mentha sp. 。
(東京都薬用植物園サイトから)
次に、ハナハッカを紹介します。
ハナハッカは別名オレガノ。
6 月に来た時は
まだつぼみだったオレガノ。
今、花の盛りですね。
淡いピンク色した可愛らしい花です。
ハナハッカ(オレガノ)は
シソ科の植物です。
成分は精油(チモール等)タンニン等
用途は主に地中海料理の香辛料。
(東京都薬用植物園サイトから)
オレガノはワイルドマジョラムとも言います。
オレガノについては以前、記事にしました。
主に、オレガノから抽出した精油について
詳しく述べています。
良かったら、ご覧ください。
学名にあるオリガヌムは
ギリシャ語で山の輝きのような
という意味です。
スィートマジョラム
(マジョラム)よりも強い香りで
青臭い野生的な香りを持つ。
マジョラムとは香りや外形が
よく似ていることから混同されやすい。
(ハーブ学名語源辞典 東京堂出版から)
さて、次に青い花のキャットミント。
写真は 6 月の様子です。
7 月も同じように咲いていますが
こちらの方が美しく撮影できたので
掲載しています。
キャットミントという名前は
私は初めて聞きました。
手元に参考文献がないので
ググってみると...
猫に好かれるミントとか、
学名から取られたファッセンの
マタタビとも言われるとありました。
またたびと言われるくらい
バレリアンのようなイソ吉草酸の
匂いがするのでしょうか?
匂いを嗅いでみましたが
あまりそういった印象はなかったです。
バレリアンについては
以下の記事をご覧ください。
最後に、イヌハッカの紹介です。
イヌハッカは
キャットニップとも言われます。
キャットミントと間違えそうですね。
キャットニップとは
猫がこの草の匂いを好むことからとのこと。
利用部分は地上部。
用途は入浴剤、ハーブティー、ネコ用の玩具。
成分は精油
(カルバクロール、ネペタラクトンなど)。
原産地はヨーロッパ、アジア西部、中国
朝鮮半島、日本や北アメリカに帰化。
学名にある cataria はラテン語で
ネコを意味するが
和名ではイヌハッカと言う。
(東京都薬用植物園サイトから)
学名にあるネペタは地名です。
ネコはミントのような
このハーブを噛むことから
キャットニップと呼ばれた。
本物ではないものとか
質が劣るものに「イヌ」を
接頭語のようにつけることで
表現することがある。
例えば、イヌザンショウ
イヌサフラン、イヌタデ。
(ハーブ学名語源辞典 東京堂出版から)
伝統的利用では、
イヌハッカの浸剤は発熱の治療に用いられ
睡眠の促進や胃の症状緩和
駆風薬(胃腸のガスを排出させる)
として用いられた。
今でも風邪のひきはじめや
胃のムカつきには
イヌハッカを浸剤にしたものが
用いられている。
(世界薬用植物図鑑 原書房)
浸剤というのはお茶など
エキスを抽出させたものですね。
知らないネコが好むといつ
ミント類について
いろいろ学ぶことができました。
今日は、
盛夏を迎えた東京都薬用植物園から
花を咲かせているハッカ類について
後半を紹介しました。
・チリメンハッカ
・ハナハッカ(オレガノ)
・キャットミント
・イヌハッカ
手元にある参考文献の索引では
よく知られている呼び名で探しても
見つからない場合が多いです。
そんな時は和名とか
今日紹介したような
呼び名で探してみると
案外、見つかりますよ。
いろんな呼び方があるのは
さまざまな地方で
暮らしに馴染んでいるからこそ
多くのあだ名があるのでしょう。
さて、
ハッカ類については
これにて終了とさせていただきます。
ハッカ類前半については
下の記事をご覧ください。
次回は林の中でこの時期に見かける
植物についてご案内したいと思います。
どうぞ、お楽しみに!
お日さまと土と風と水を感じながら
植物とともにある暮らしに癒されて
ありのままでいられる暮らし
起糸でした。
バイバイ。