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盛夏の植物園で その 2


こんにちは


心とカラダを整える

ハーバルセラピストのたかこです。



東京都薬用植物園から

盛夏の様子をお伝えしています。


花を咲かせているハッカ類を

8 つ花を咲かせているので


ふたつに分けてお伝えしていきます。


今日は、


・マルバハッカ

・ヤナギハッカ

・セイヨウハッカ

・セイヨウヤマハッカ


4 種の花の様子をご案内します。




まず、はじめにマルバハッカです。




マルバハッカ
Mentha sp.

6 月のマルバハッカ
6 月のマルバハッカ

マルバハッカの花
マルバハッカの花





6 月は美しく見事な群生を作っていました。


7 月にもなると花を咲かせていました。


マルバハッカは

アップルミントとも呼ばれています。


シソ科の植物です。


用部は葉。

用途は料理の香辛料、ハーブティーなど。


(東京都薬用植物園サイトから)



とても強じんなハーブで

アトリエの前に流れている

川の土手にも群生しています。


栽培していると、


タネだけではなく、根っこでも

増えていくようです。








次に、ヤナギハッカをご紹介します。


ヤナギハッカはヒソップとも呼ばれています。


シソ科の植物です。


以前、掲載した記事に詳しく述べました。








ヤナギハッカ
Hyssopus officinalis





6 月に美しい青い花を咲かせていましたが


7 月は枯れ模様。


タネが土にこぼれ落ちるのも

間もなくといったところです。





その次は、セイヨウハッカについて

ご案内します。



セイヨウハッカはペパーミントと呼ばれています。


シソ科の植物です。


用部は葉。


用途は入浴剤、ハーブティー、お菓子の香味料など。


成分は精油(メントール等)タンニン。


(東京都薬用植物園サイトから)




セイヨウハッカの花
Mentha × piperita




歯磨き粉やなどの香粧品や

食品には香料として使われています。


ミント類の中でも香りの強度は強いですね。


アロマ(精油)で香水を作る時などは

ごく少量を意識して使うと良いでしょう。





精油の安全性について少し補足します。


安全性の要約


<危険性>


利胆作用、神経毒性、粘膜刺激


<禁忌>


心細動、グルコース-6-リン酸脱水酵素欠乏症


3 歳以下の小児の顔、または

その近くを塗布しないこと







セイヨウハッカ(ペパーミント)は

ヌマハッカ(ウォーターミント)と

スペアミントの交雑種で

ヨーロッパ原産。


学名は Mentha × piperita。


学名にあるメンタはラテン語の思考を意味する。


ペパーミントの和名はコショウハッカ。


古代エジプトで用いられ

13 世紀のアイスランドの医学書にも

記述がある。


ヨーロッパで幅広く

利用されるようになったのは


18 世紀中頃。


コレラにも用いられた。


(世界薬用植物図鑑 原書房から)





ミント類は庭先でも簡単に交雑され

新種が生まれるとのこと。


多数のミント類を栽培してみると

新たなミントに出会えるかもしれません。


ペパーミントの

ハーブティーも美味しいですよね。


私は毎日、いろんなハーブをブレンドして

いただいています。


ペパーミントももちろん時折使います。


ブレンドに用いる時は

少量を意識してみましょう。





最後に、セイヨウヤマハッカです。


ハッカ類は ○○ハッカと並んで

なんのハーブなのか

頭が混乱しますね。


セイヨウヤマハッカは

いわゆるレモンバームのことです。




セイヨウヤマハッカ
Melissa officinalis




レモンバームは今が花の季節。


我が家や山の家でも栽培しています。


レモンと言うだけあって

とても爽やかな香りがします。


寒いところでも強じんで

どこにでも根を張って増えていきます。


繁殖力の高いハーブです。


自宅のレモンバームは

先日、4 回目に伐採しました。


毎度、乾かした後に入浴剤にしています。



セイヨウヤマハッカは

レモンバームと呼ばれる以外に

メリッサとも言われます。


学名にあるメリッサです。

メリッサはギリシャ語の

ミツバチから来ています。


16 世紀ドイツの科学者

医師であるパラケルススは


不老・不死の万能薬と呼んでいました。


(ハーブ学名語源事典 東京堂出版)





セイヨウヤマハッカである

レモンバームのバームは


ラテン語のバルサムで

芳香があり治療効果もある

抽出物を意味する。


14 世紀のカルメル修道会の修道女は

レモンバーム、ナツメグ、コリアンダー

アンジェリカを合わせたアルコール抽出液

カルメル水を開発した。


薬剤のなかった昔は

そうしたハーブ抽出酒を

薬として使われてきた歴史があります。


カルメル水は甘い香りと

治療効果で有名になりました。


収穫する時は、花が咲く前に

先端から 10cm までの葉を収穫する。


この時期のレモンバームに

精油が最も多く含まれる。


レモンバームはコウスイハッカとも言われる。


(世界薬用植物図鑑 原書房)




参考文献から香りの強い時期に

収穫のタイミングがることを

学ぶことができますね。





セイヨウヤマハッカ

(レモンバーム)は

シソ科の植物です。


作用は鎮静、鎮痙、抗菌、抗ウイルス。


適応は心身の緊張による神経性胃炎などの

消化器系機能障害


不安、不眠、偏頭痛、神経痛。


(メディカルハーブの事典 林真一郎編)




セイヨウハッカ

(レモンバーム)は

イブニングティーと言って

夜眠る前のお茶として親しまれているとか。










今日は、


盛夏を迎えた東京都薬用植物園から

ハッカ類について


・マルバハッカ(アップルミント)


・ヤナギハッカ(ヒソップ)


・セイヨウハッカ(ペパーミント)


・セイヨウヤマハッカ(レモンバーム)



4 種類のハーブについて

花の様子などをご紹介しました。






セイヨウハッカ(ペパーミント)だけでなく


ヤナギハッカ(ヒソップ)は


(以前の 記事 をご覧ください)


精油として扱う場合に

注意が必要になってきます。



ハーブとして香りを楽しむ分なら

今回紹介した 4 種類のハッカ類について

特に心配する必要はないでしょう。


次回もハッカ類(ミント類)について

綴っていきます。




後半の記事はこちらをご覧ください。










お日さまと土と風と水を感じながら

植物とともにある暮らしに癒されて


ありのままでいられる暮らし


起糸でした。


バイバイ。

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