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6 月の植物園で その 2



こんにちは


心とカラダを整える

ハーバルセラピストのたかこです。



東京薬科大学薬用植物から

6 月シリーズをお伝えしています。




ロックガーデン風にしつらえた

ハーブ園が花盛りの季節を迎えています。


たくさん咲いている花の中から



今日は、


皆さんもよくご存知のハーブとして

オレガノとタイムをご紹介します。


それぞれ数種類あるようで、


まずは、オレガノからです。




数多くの種類があるオレガノは

園内で 2 種類の花が咲いていました。






上の写真は

一般にオレガノと呼ばれている花です。


オレガノは我が家の猫の額のような

庭先でも生えています。


夫が種まきをしてくれて

何気なく生育し


数年経った今では

いろんな所から芽生えて

あらゆるハーブの合間に生えています。


ちょっとクセのある

独特の香りがしますよね。


オムレツに入れて焼くなど

キッチンハーブとしての利用法があります。



学名が Origanum vulgare L. と言うオレガノは


ワイルドマジョラムとも呼ばれます。


マジョラム(一般にはスィートマジョラム)

と言われるハーブもありますが


オレガノとは異なるハーブです。


(薬用エッセンシャルオイルの科学 フレグランスジャーナル社)



とても紛らわしいのですが

そんな時は学名で判断します。





オレガノはシソ科の植物です。

効能は健胃、鎮痙、発汗、防腐。


成分はモノテルペノイド。

用途は食用、茶剤、精油、外用、ポプリ。


ハナハッカとも呼ばれます。


(東京薬科大学園内のネームプレート)




成分にあるモノテルペノイドが精油ですね。




ワイルドマジョラムとしてのオレガノは


カルバクロールと言う成分が

特有のオレガノです。



多数の種類があるハーブゆえに


さまざまな由来の精油が

オレガノ、またはオリガナム精油として


提供されている可能性があります。


オレガノの精油の安全性の要約は


危険性は、薬物相互作用

血液凝固阻害、胎児毒性

皮膚の刺激性、粘膜刺激性


禁忌は妊娠中、授乳中


注意は、敏感肌、疾患または

損傷を受けた皮膚、 2 歳以下の乳幼児


最大皮膚使用量 1.1%


(精油の安全性ガイド ティスランド&ヤング著)



アロマの世界でも学名で判断します。




第三世界に旅行に出かけるときにも

有用であることを聞き及んでいたので


コロナ禍が始まった頃は

電車に乗るときに


オレガノカプセルを飲んでいました。







さて、次に


オレガノのもう一つの花を紹介します。




オレガノミクロフィラです。







ミクロフィラと呼ばれるだけあって


かさこそとと咲いてる

とても繊細な体です。







さて、


話題をタイムに移ります。


タイムにもたくさんの種類があります。


園内では 4 種類の花が咲いていました。



まずは、コモン・タイム。







東京薬科大学薬用植物園の

ネームプレートから


以下、引用します。


コモン・タイムはシソ科の植物です。

用部は盛夏の地上部


効能は鎮痙、駆風、鎮咳、駆虫。

成分は精油(モノテルペノイド)


用途はハーブティー、口内洗浄薬、スパイス


ヨーロッパ原産の常緑低木。

良質品はチモールを多く含むと言われている。


抗酸化作用を示し、腐敗を防ぐ効果がある。

精油は皮膚炎を起こすので注意。


和名はタチジャコウソウ。




チモールというのは

精油の成分です。


アルコールなので口内洗浄などに

活かされている成分です。


口臭があるときに

ハーブティーでうがいをすると良いと

聞いたことがあります。






タイムのふたつ目は

イブキジャコウソウです。








イブキジャコウソウはシソ科の植物です。


用部は全草。

効能は発汗・収れん・利尿・強壮。


香り成分はパラシメン。

用途は茶剤、うがい薬(咽喉痛)


和名は伊吹山に生えるジャコウソウという意味。


北海道〜九州、中国などに

分布する小低木。


妊婦の内服は避けるべきとされている。


以上、


東京薬科大学薬用植物園の

ネームプレートから引用しました。






タイムの三つ目はレモンタイムです。






白い小花が小さな宝石のようです。


以下、


東京薬科大学薬用植物園の

ネームプレートから引用します。



レモンタイムはシソ科の植物です。

用部は、開花期の草部。


効能は喘息、鼻づまりの解消、リラックス。


成分はモノテルペノイド(ボルネオール)。


用途はアロマテラピー、ポプリ。


植物体にレモンのような香りがある。

得られる精油は他のタイム油に比べ

刺激性が低いとされる。





タイムの四つ目はクリーピングタイム。





東京薬科大学薬用植物園の

ネームプレートから

以下、引用します。



クリーピングタイムはシソ科の植物です。


用部は全草、葉。

効能は鎮静、利尿、去痰、駆虫、防腐。


成分はモノテルペン、セスキテルペン。

(シネオール)


用途は茶剤、外用、精油。


北・中央ヨーロッパ原産の這う性質が強い低木。


産地によって精油の構成成分が

変わることが知られている。


ヨーロッパ各地で、

消化器疾患や呼吸器疾患などに

用いられている。






タイムについて 4 つの種類を

紹介しましたが、


効能的には主に去痰や咽頭関連への働きや

防腐に使われてきていることが

分かりましたね。


冷蔵庫のない時代に


肉や魚にタイム類のスパイスをすり付けて

腐りにくくさせていたんですよね。





また、


タイムは草のように見えますが

低木であることが分かりました。




今回は長めの記事になりましたが、


6 月の東京薬科大学薬用植物園から


キッチンハーブとして

防腐に使われてきたハーブたちで


オレガノとタイムの紹介でした。


香草としてだけでなく

それぞれのハーブによって

いろんな使われ方があることを


ご一緒に学びました。





・オレガノ

・オレガノミクロフィラ

・コモン・タイム

・イブキジャコウソウ

・レモンタイム

・クリーピングタイム









お日さまと土と風と水を感じながら

植物とともにある暮らしに癒されて


ありのままでいられる暮らし


起糸でした。


バイバイ。

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