こんにちは
心とカラダを整える
ハーバルセラピストのたかこ
更年期ママが笑顔を取り戻す
暮らしのサポーターです。
ハーブのことをもっと知りたいと思い
2 ヶ所の薬用植物園へ
月一で通っています。
アロマとハーブに関連する
植物ばかりでなく
漢方の原料になる生薬など
東洋医学系の植物も
観察するようになると
やにわに、
中医学に興味を持ちはじめました。
陰陽思想や五行学説など
これまで馴染んできた
西洋医学にどこか似ていながらも
一線を画する概念に
目覚めることとなりました。
普段からハーブをブレンドし
お茶を淹れているので
お茶から入ってみようと思い
中医学を専門に教えている学校へ
6 月から薬膳茶の講座に
通うようになりました。
薬膳茶の講座では
今月のテーマが梅雨でした。
梅雨にはウーロン茶が
適しているとのことで
銘柄は異なるのですが
我が家にもウーロン茶はあり
ここ数年ほど
毎日淹れていたウーロン茶に
新鮮な気持ちで相対することとなりました。
中医学の学校で習ったことは
下の記事からご覧いただけます。
さて、
梅雨の季節だというのに、
ほぼほぼ毎日 30 度も上がる気温に
へきえきしている方が多いと思います。
私もそのひとりです。
特に、
火を使う厨房で
何時間も立ちっぱなしで
料理をする主婦業は
季節柄、
体力勝負なところもありますね。
最近は、
涼しい早朝に
ガスコンロを使う料理を終えてしまう
そんな工夫をしながら
なんとか暑さをしのいでいます。
さて、今日は
蒸し暑い梅雨の日のための
冷たいデザートのお話しです。
題して、
季節の薬膳茶ゼリーです。
薬膳茶として
梅雨の季節に適したウーロン茶を使い
ゼリーは寒天を使います。
薬膳茶の講座では
寒天は天草から仕立てたのですが
身近な所で天草が手に入らず
台所の棚の奥に眠っていた
寒天パウダーを使いました。
また、
黒蜜の作り方も習ったのですが
市販の黒蜜を使いました。
中身はお手軽なデザート作りです。
<季節の薬膳茶ゼリー>
素材
・寒天パウダー
・所定の量のウーロン茶
・きな粉
・黒蜜
・寒天を固める型
作り方
・ウーロン茶をいつもより濃いめに淹れる
・所定の量のウーロン茶にあらかじめ水で解いた寒天を少しずつ添加し加熱しながら混ぜ合わせていく
・型へ流し、冷やし固める
・固まったらみつ豆風にカットする
・大鉢に盛り、黒蜜をかけ、きな粉をふる
冷たく冷やして
家族と分け合いながらいただくと
楽しく心満たされました。
季節の薬膳茶ゼリーは
季節に合わせた薬膳茶で
仕立てていく訳ですが、
さて、ここで
梅雨の時期に
なぜウーロン茶が適しているのか?
その答えは、
外因によるところが大きいです。
外因とは、
外部から体を襲って病気を引き起こす
自然界にもともと存在する邪気のこと。
(生薬と漢方薬の事典 日本文芸社)
梅雨の季節は
暑邪と湿邪が混ざり合う季節と教わりました。
暑邪とは、
夏の暑さが水分代謝を乱す邪気のこと。
口渇、多汗、高熱などの
症状があらわれます。
その一方で、
湿邪とは、
湿度が上がることにより
体にも湿が多くなり
体や頭が重たくなります。
めまいや関節痛も起きやすく
消化機能の低下や食欲不振を
起こしやすくなります。
(生薬と漢方薬の事典 日本文芸社)
医学の世界で
近代まで固く信じられてきた
四元素にも通じる概念ですが
暑は熱く乾いている状態で
湿は冷たく湿っている状態と考えられます。
ウーロン茶は、
皆さんもよくご存知のように
チャ(茶)から成り立ちます。
(上の写真は甘い香りのするチャの花です)
茶には中国系とアッサム系の
ふたつの品種があるのですが
ウーロン茶は中国系の大葉系から
仕立てられます。
大葉系の茶を発酵させたのが紅茶
発酵させていないのが緑茶
ウーロン茶はその中間域にあり
半発酵させています。
(メディカルハーブの事典 林真一郎編)
発酵させることで
茶は乾燥されるので
四元素の概念に通じる
暑の状態で熱く乾いている。
未発酵は湿の状態で
冷たく湿っている。
つまり、
半発酵のウーロン茶は
暑と湿の中間にある状態に
あると考えられます。
暑邪と湿邪が混ざり合う
梅雨の季節にぴったりのお茶として
ウーロン茶が梅雨に適した薬膳茶として
揚げられる理由は
暑と湿の混ざり合う状態にあるからです。
季節に合わせた薬膳茶ゼリーは
ふたつの邪気を追い払うゼリー。
カラダにも良さそうですね。
お日さまと土と風と水を感じながら
植物と共にある暮らしに癒されて
アロマとハーブで
ありのままでいられる暮らし
起糸でした。
バイバイ。